
工業分野だけでなく美術分野でも活躍する金属材料
金属材料は工業的な使い方だけでなく、美術的な分野においても幅広く利用されています。加工のしやす…
金属材料は、古くから歯科の分野で使用されてきました。紀元前2000~3000年頃のエジプトのミイラの歯には黄金が詰められていました。2世紀頃のローマ人は、むし歯に金をかぶせ、金のブリッジにより歯が無くなった部分を補っていたことが明らかになっています。現代の歯科治療においても、金属材料の強度、弾性、生体に対する親和性、磁性などの性質を活かした様々な治療法があります。
ちなみに、歯科材料には、金属材料の他に、無機材料(石膏、セメントなど)、有機材料(ワックスなど)、複合材料(コンポジットレジン、硬質レジンなど)があります。金属材料の種類としては、貴金属である金合金および銀合金と、ベースメタルであるステンレス合金、チタン合金、ニッケルクロム合金などがあります。歯科保険診療で最も使用されている金属は金銀パラジウム合金で、主成分は銀です。
他にもニッケルクロム合金、銀合金などが、保険適応の金属材料として指定されています。一方、多くの場合において、金合金は自費診療になります。先に挙げた金属材料の歯科治療における用途としては、銀合金と金合金はおもに詰め物やかぶせ物として使われ、チタン合金はインプラントに、ステンレス合金は矯正装置に使用されます。
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